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2.14.24 V850 オプション

以下の ‘-m’ オプションが V850 の実装用に定義されている。

-mlong-calls
-mno-long-calls

全ての呼出しを遠い(近い)呼出しとして扱う。呼出しが 遠いと想定された場合、GCC は常に、関数のアドレスをレジスタにロードし、 そのポインタを経由した間接呼出しを行なう。

-mno-ep
-mep

ポインタを ep レジスタにコピーするのに、同じインデックスポインタを、 4回以上使っている基本ブロックの最適化を行なわない(最適化を行なう)。 最適化を行なう場合は、デフォルトで ‘-mep’ が有効になる。

-mno-prolog-function
-mprolog-function

関数のプロローグとエピローグでレジスタをセーブ/リストアするのに、 外部関数を使わない(使う)。外部関数は遅いが、複数の関数が同じ数の レジスタをセーブするなら、コードサイズは小さくなる。 ‘-mprolog-function’ オプションは、最適化を行なう場合はデフォルトで 有効になる。

-mspace

可能な限りコードを小さくすることを試みる。現時点では、これは ‘-mep’ オプションと ‘-mprolog-function’ オプションを オンにするだけである。

-mtda=n

static 変数またはグローバル変数のうち、大きさが n バイト以下の ものを、ep レジスタが指し示す、微小データ領域に置く。 この微小なデータ領域は、全部で 256 バイトまで保持できる (バイト参照毎に 128 バイトである)。

-msda=n

static 変数またはグローバル変数のうち、大きさが n バイト以下の ものを gp レジスタが指し示す、小さなデータ領域に置く。 この小さなデータ領域には、64Kバイトまで保持できる。

-mzda=n

static 変数またはグローバル変数のうち、大きさが n バイト以下の ものをメモリの先頭の 32Kバイトの領域に置く。

-mv850

ターゲットプロセッサが V850 であることを指定する。

-mbig-switch

大きな switch 文用の表に適したコードを生成する。 このオプションは、アセンブラやリンカが、switch 文用の表内の分岐範囲を 越えているというメッセージを出したときにのみ使うこと。


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