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GCC を起動すると、普通は、プリプロセス、コンパイル、アセンブル、 リンクを行なう。“overall options” を指定することで、この過程を 中間の段階で止めることができる。例えば、‘-c’ オプションを指定すると、 リンカを起動しない。そして、出力はアセンブラの出力であるオブジェクトファイル からなる。
その他のオプションは、上記の過程の一つの段階に受け渡される。 プリプロセッサを制御するオプションもあるし、コンパイラ本体を制御する オプションもある。さらに、その他に、アセンブラとリンカを制御する オプションもあるが、ほとんどのオプションは滅多に必要になることはないので、 ここでは説明しない。
GCC に指定できるコマンド行オプションは、大部分が C 言語向けである。 他の言語(C++ であることが多い)でも使えるオプションについては、明示的に その旨を書くようにしている。ソースプログラムの言語について記述のない オプションは、サポートされている全ての言語に対して使うことができる。
C++ プログラムをコンパイルするときの特別なオプションの要約については、 See section Compiling C++ Programs.
gcc
は、オプションとファイル名を引数として受け付ける。
複数の文字からなる名前を持つオプションがたくさんあるので、一文字の
オプションをまとめて指定することはできない。
例えば、‘-dr’ というオプションは、‘-d -r’ とは
全く異なる指定になる。
オプションとそれ以外の引数を入り混ぜて使うことができる。 引数の順序は問題にならない場合が多い。問題になるのは、同じ種類の オプションを重ねて使うときである。例えば、‘-L’ オプションを 複数回指定すると、指定された順番でディレクトリを検索する。
‘-f’ や ‘-W’ で始まる長い名前のオプションがたくさんある。 例えば、‘-fforce-mem’、‘-fstrength-reduce’、‘-Wformat’ といったものだ。この種類のオプションは、ほとんどが、肯定形式と否定形式の両方 の形式を持つ。例えば、‘-ffoo’ の否定形式は ‘-fno-foo’ になる。 このマニュアルでは、二つの形式のうちのどちらかのみ、つまりデフォルトでない 方のみを説明する。
2.1 オプション要約 | ||
2.2 出力の種類の制御オプション | ||
2.3 C++ プログラムのコンパイル | ||
2.4 C 方言を扱うオプション | ||
2.5 C++ 方言を扱うオプション | ||
2.6 警告を要求/抑止するオプション | ||
2.7 読者のプログラムや GCC をデバッグするためのオプション | シンボルテーブル、各種測定、デバッグ用出力 | |
2.8 最適化オプション | ||
2.9 プリプロセッサオプション | ヘッダファイルとマクロ定義の制御。 make 用依存関係情報の取得。 | |
2.10 アセンブラに渡されるオプション | ||
2.11 リンクオプション | ||
2.12 ディレクトリ検索用オプション | ||
2.13 ターゲット機種とコンパイラバージョンの指定 | クロスコンパイラや GCC の古いバージョンの実行方法 | |
2.14 ハードウェアモデルとコンフィギュレーション | 68010 vs 68020 のようなハードウェアや規約の細かな 違いを指定するには。 | |
2.15 コード生成規約についてのオプション | ||
2.16 GCC に影響する環境変数 | ||
2.17 protoize の実行 | 関数プロトタイプ宣言の自動生成/削除 |
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