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クロスアセンブラとクロスリンカが利用できるのであれば、ここで インストールする。‘/usr/local/target/bin’ という ディレクトリにこれらを置く。 このディレクトリに置くべきツールの一覧を以下に示す。
クロスアセンブラ。
クロスリンカ。
クロスアーカイバ。ターゲットマシンの形式でアーカイブファイル(ライブラリ) を操作することができるプログラムである。
アーカイブファイルのシンボルテーブルを作るプログラム。
GNU CC をインストールするとき、上記のプログラムをこのディレクトリから 探し、クロスコンパイラが後で実行するときに探す適切な場所に コピーするかリンクを張る。
これらのファイルを用意する一番簡単な方法は、Binutils パッケージと GAS を構築することである。これらのツールを、GNU CC をコンフィギュレーション するのに使ったのと同じ ‘--host’ オプションと ‘--target’ オプションを使ってコンフィギュレーションするようにし、構築と インストールを行なう。このインストールで、Binutils や GAS の 実行形式が自動的に適切なディレクトリに置かれる。 ただ、残念なことに、Binutils や GAS は、GNU CC がサポートしている ターゲットの全てでサポートされているわけではない。
標準 C ライブラリのような、クロスコンパイラと共に使うライブラリを インストールする場合は、それらを ‘/usr/local/target/lib’ に 置くこと。GNU CC をインストールすると、このディレクトリに置かれている 全てのファイルが、GNU CC が検索してリンクを行なう正しい場所にコピーされる。 以下に、ターゲット機種からライブラリを幾つかコピーする例を示す。
ftp target-machine lcd /usr/local/target/lib cd /lib get libc.a cd /usr/lib get libg.a get libm.a quit |
必要になるライブラリの正確な組と、ターゲットマシン上での位置は、 オペレーティング・システムに非常に依存する。
多くの機種では、‘crt0.o’ や ‘crtn.o’ のような、
各実行形式ファイルにリンクされる「開始ファイル」を必要とする。
この二つのファイルは、‘/usr/local/target/lib’ に存在
しなければならない。‘crt0.o’ には複数の変種が存在する可能せいが
ある。これは、プロファイリングや他のコンパイルオプションに応じて
使われる。ターゲットの STARTFILE_SPEC
の定義を見て、
どういう開始ファイルを使っているかを見て欲しい。
以下に、これらのファイルをターゲットマシンからコピーする方法の例を
示す。
ftp target-machine lcd /usr/local/target/lib prompt cd /lib mget *crt*.o cd /usr/lib mget *crt*.o quit |
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