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7.13 警告メッセージとエラーメッセージ

GNU コンパイラは二種類の診断メッセージを出力する。 エラーと警告である。それぞれ別の目的がある。

警告は、プログラムが読者の意図どおりのことを本当にやってくれるのか を確認した方が良いと思われる危険な点や、あるいは廃れた機能を使っていたり、 GNU C あるいは GNU C++ の非標準の機能を使っている点を指摘する。 警告の多くは、‘-W’ で始まるオプションのうちの一つを指定することで 読者が要求したときしか発行されない(例えば、‘-Wall’ を指定すると、 色々な役に立つ警告を出すよう要求する)。

GCC は読者のプログラムを常に可能な限りコンパイルしようとする。 単に(例えば)規格に準拠していないというだけで、意味が明らかな プログラムを根拠もなく拒絶することはない。 だが、場合によっては C や C++ の規格がある種の拡張を禁ずることを 指定しており、規格に準拠したコンパイラであるためには診断メッセージを 発行しなければならない場合もある。 ‘-pedantic’ オプションを指定するとそういう場合の警告を発する。 ‘-pedantic-errors’ を指定すると警告ではなくエラーとなる。 この事は、ANSI でない構文は全て警告やエラーを受け取るということではない。

以上のオプションや関係するコマンド行オプションについての詳細は、 See section Options to Request or Suppress Warnings.


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