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15.19 RTL の読み込み

ファイルから RTL オブジェクトを読み込むには、read_rtx 関数を 使う。引数は、標準入力ストリーム一つであり、一個の RTL オブジェクトを 返す。

ファイルから RTL を読む処理は非常に遅い。現時点ではこれは問題ではない。 RTL の読み込みは、コンパイラを構築するときにのみ行われるからである。

RTL をテキストとしてファイルにセーブして、GNU CC の言語フロントエンドと その他の部分とのインターフェースとして使おうと考える人が良くいるが、 これは実現不可能である。

GNU CC は、RTL を内部表現として使うようにしか設計されていない。 ある与えられたプログラムに対する正しい RTL は、特定のターゲットマシンに 著しく依存する。しかも、RTL は、そのプログラムについての情報を 全部は含んでいないのである。

GNU CC と新しい言語フロントエンドのインターフェースを取る正しい方法は、 「tree」データ構造を使う事である。このデータ構造について書いたマニュアルは ないが、‘tree.h’ と ‘tree.def’ で説明されている。


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