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以下の ‘-m’ オプションが Intel 960 の実装用に定義されている。
-mcpu type
命令スケジューリング、浮動小数点サポート、アドレッシングモードを 含むその他のオプションについて、機種型 cpu type 用の デフォルトを仮定する。 cpu type として指定可能なのは、次の通り。 ‘ka’、‘kb’、‘mc’、‘ca’、‘cf’、 ‘sa’、‘sb’。デフォルトは ‘kb’ である。
-mnumerics
-msoft-float
‘-mnumerics’ オプションは、プロセッサが浮動小数点命令を サポートしていることを指示する。‘-msoft-float’ オプションは、 浮動小数点サポートを想定してはならないということを指示する。
-mleaf-procedures
-mno-leaf-procedures
call
同様 bal
命令でも
呼出し可能になるように末端プロシージャを修正することを試みる(試みない)。
これは、bal
命令がアセンブラやリンカで置き換え可能な場合は
明示的な呼出しについてはコードの効率が良くなる。しかし、それ以外の場合、
例えば関数ポインタ経由の呼出しや、このような最適化をサポート
していないリンカを使う場合にはコードの効率が悪くなる。
-mtail-call
-mno-tail-call
末尾再帰呼出しを分岐に最適化するのを追加で(GCC の機種独立部で行うもの 以外に)試みる。読者はこれをやらない方が良いだろう。 これが有効でない場合を検出するのがまだ完全ではないからである。 デフォルトは ‘-mno-tail-call’ である。
-mcomplex-addr
-mno-complex-addr
複雑なアドレッシングモードを使うのは、使用している i960 の実装では、 良い結果が得られるということを想定する(想定しない)。 複雑なアドレッシングモードは K シリーズでは価値がないが、C シリーズでは 条件付きで有効である。 現在のデフォルトは、CB と CC 以外の全てのプロセッサでは ‘-mcomplex-addr’ になる。
-mcode-align
-mno-code-align
高速なフェッチのために 8 バイト境界にコードを整列させる(あるいは、 気にしない)。現在のところ、デフォルトで有効になるのは、C シリーズの 実装の場合だけである。
-mic-compat
-mic2.0-compat
-mic3.0-compat
iC960 の v2.0 や v3.0 と互換性を有効にする。
-masm-compat
-mintel-asm
iC960 アセンブラとの互換性を有効にする。
-mstrict-align
-mno-strict-align
整列していないアクセスを許さない(許す)。
-mold-align
構造体のアラインメントについて、Intel 版 GCC のバージョン 1.3(gcc 1.37ベース) との互換性を有効にする。このオプションには、‘-mstrict-align’ も 含まれる
-mlong-double-64
‘long double’ 型を 64 ビット浮動小数点数として実装する。 このオプションを指定しない場合、‘long double’ は 80 ビット 浮動小数点数で実装される。このオプションが存在する唯一の理由は、 ‘fp-bit.c’ にはまだ 128 ビットの ‘long double’ サポートが ないからである。このため、ソフトウェアによる浮動小数点演算を 行うターゲットを使用する人にしか役に立たない。 それ以外の場合は、使わないようにお奨めしなければならない。
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