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GCC は、システムのヘッダファイルの幾つかを修正したバージョンを インストールする必要がある。これは、多くのターゲットシステムで、 ヘッダファイルの中に、変更なしには GCC ではうまく扱えないものが 存在するからである。その中の幾つかにはバグがあり、幾つかには ANSI C との非互換性があり、中には他のコンパイラの特別な機能に 依存しているものがある。
GCC をインストールすると、修正したヘッダファイルを自動的に
作成してインストールする。これは、fixincludes
と呼ばれる
プログラムを実行することで行なわれる。(ターゲットによっては、
fixinc.svr4
のような別の名前のものが使われる。)
普通は、これに関して注意を払う必要はない。だが、自動的には
うまくいかない場合もある。
ヘッダファイルを修正するプログラムは、このシンボリックリンクの特別な 使い方を知らない。このため、修正したヘッダファイルのあるディレクトリが 適切なのは、その構築を行なった機種モデルに対してだけである。
SunOS 4 では、機種モデル間の差異に影響を受けるのは、 カーネル内部を参照するプログラムだけである。 このため、ほとんどの場合、この件について心配する必要はない。
異なる機種モデル毎に別々の修正済みヘッダファイルの組を作り、 シンボリックリンクを適切な組を使うように設定するのは可能だが、 それは読者が手動で行なう必要がある。
fixincludes
スクリプトが失敗する
ためである。
これは、読者が、システムのヘッダファイルにあるバグに起因する問題に 出会う可能性があるということを意味する。GCC のせいでないということは 慰めにならないが、我々がこの件に関してできることは何も無いということである。
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using texi2html 1.78.