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3.5 GNU CC を Sun にインストール

Solaris では、GNU CC を作るときに、 ‘/usr/ucb’ にある、リンカやその他のツールを使わないこと。 代わりに、/usr/ccs/bin にあるものを使うようにする。

アセンブラが、ブートストラップの際に ‘Error: misaligned data’ と 報告してきたら、おそらく GNU アセンブラの古いバージョンを使っている せいである。GNU binutils の最新版に更新するか、Solaris の アセンブラを使うこと。

libgcc.a’ をコンパイルするときに、環境変数 FLOAT_OPTION が設定されていないことを確認すること。 ‘libgcc.a’ をコンパイルするときにこの環境変数が f68881 に 設定されていると、コンパイルした結果のコードが特別な開始ファイルと リンクすることを要求し、特別な苦労をしないと正しくリンクできないだろう。

Sun のライブラリの特定のバージョンの alloca にはバグがある。 このバグを避けるには、GNU CC でコンパイルした GNU CC のバイナリを インストールする。こうしてインストールしたバイナリは、 allocaを組み込み関数として使い、ライブラリ中のものを使うことはない。

Sun のコンパイラの幾つかのバージョンは、GNU CC をコンパイルしているときに 落ちてしまう。問題は、cpp がセグメンテーション違反を起こすことにある。 この問題は、環境変数に大量のデータが設定されていることに起因するように 思える。この問題を回避するには、以下のコマンド行を使い、Sun CC で GNU CC をコンパイルする。

 
make CC="TERMCAP=x OBJS=x LIBFUNCS=x STAGESTUFF=x cc"

SunOS 4.1.3 と 4.1.3_U1 には、GNU CC をコンパイルしている時に 不定期にコアダンプするというバグがある。共通する症状は 再現性のない内部コンパイラエラーである。この問題を直すには、 Sun の推奨パッチ 100726(SunOS 4.1.3 用) か 101508(SunOS 4.1.3_U1) を インストールするか、あるいはもっと新しい SunOS のリリースに更新することである。


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